とかげとかげとかげー

デボン紀に大繁栄した魚たちですが、デボン紀の終わりごろにはまた大絶滅がおき、その種類を減らします。しかし、すでに陸上に進出していた植物、昆虫、そして両棲類は影響を受けませんでした。デボン紀の次の石炭紀は、彼らの時代になります。植物はシダ植物と呼ばれる種類が巨大化し、現在の木のサイズの物がはじめて現れます。昆虫も巨大化し、翼長70cmの巨大なトンボに似た昆虫なども出現しました。苦難を乗り越え最後に陸上に上陸した両棲類ですが、まだこれは陸に上がれる魚モドキのようなもので、たとえば卵はまだ水の中でしか産めませんでした。しかし石炭紀後期に、その問題を解決した者たちが現れました。彼らの産む卵には羊膜が備えてありました。これによって、卵が乾燥に強くなり、陸上でも卵が産めるようになったのです。かれらが、現在陸上に完全に適応した脊椎動物の、爬虫類、鳥類、哺乳類の共通の祖先なのです。彼らは、陸上という新天地に縦横無尽に広がり多様化していきました。そして、石炭紀の次のペルム紀には、その中の単弓類が勢力を広げました。しかし、ペルム紀の終わり、過去5億年での最大の試練が、彼らを襲います。