shuugi.inの改良を妄想する。
http://shuugi.inってサイトで、仮想の通貨を使って予測市場で取引を行い、議席数を予測してみようってことが行われていて、それに参加してたので、その感想のようなものを書いてみようと思う。
俺の取引成績
12月3日時点で、50000Pから開始
12月16日の選挙終了後、精算時点で85856P(+35856)
ほとんどは2012年衆院選関連の市場での取引のもの、チョットだけ2013年参院選のものが含まれている。
答え合わせ
(1)12/16 05:00 - 17:00の市場のレンジ
(2)実際の議席数
(3)正否
(4)党名
(1) | (2) | (3) | (4) |
---|---|---|---|
247.0 - 299.0 | 294 | ○ | 自民 |
60.0 - 90.0 | 57 | × | 民主 |
35.0 - 45.0 | 54 | × | 維新 |
27.9 - 31.0 | 31 | ○ | 公明 |
12.6 - 19.9 | 18 | ○ | みんな |
10.0 - 20.0 | 9 | × | 未来 |
8.0 - 16.9 | 8 | ○ | 共産 |
1.8 - 2.3 | 2 | ○ | 社民 |
1.7 - 1.7 | 1 | ○ | 大地 |
0.1 - 0.2 | 0 | - | 改革 |
0.1 - 0.1 | 1 | × | 国民 |
0.1 - 4.9 | 5 | × | その他 |
レンジってのは、その時間帯に、その数字の範囲で取引が行われて、それがグラフに記録されてたってことね。正直、値動きが上下しすぎてて、予測になってない気がする。とくに自民。いや、自民の証券を超安く売ってくれう人がたくさんいたから、こちらとしては安く買えてありがたかったんですけどね。
感想
選挙期間後半は、購入可能条件がマイナスになって、ほとんど取引できませんでした。取引額に制限を加えるのはわかるけど、それで丸一日取引に参加できなかったりするのは明らかにやりすぎ。そんなのも含めて、shuugi.inがどうなったらもっと面白く楽しめるだろうかという妄想をしたので、下に書き留めておく。
「予測値」に「最後の取引時の価格」を使うのをやめる
たとえ話
殆どの人が、その党の獲得議席を10議席と予測している状態。
殆どの人は、10P以上で買おうとしないし、10P未満で売ろうともしない。
売り | 値段 | 買い |
10 | 20P | |
10 | 15P | |
10 | 10P | |
---|---|---|
9P | 10 | |
6P | 10 | |
3P | 10 |
板はこんな感じになる。注文は約定しない状態が続く。
よくわかってない人が、この状態で大量の成行注文を出す。
売り | 値段 | 買い |
5 | 20P | |
---|---|---|
15P | ||
10P | ||
9P | 10 | |
6P | 10 | |
3P | 10 |
最後の取引時の価格が20Pになる。そのあと、他の人が改めて注文をするが、この時も約定が発生しないので、最後の取引時の価格は20Pのまま。
売り | 値段 | 買い |
15 | 20P | |
---|---|---|
10 | 15P | |
10 | 10P | |
9P | 10 | |
6P | 10 | |
3P | 10 |
shuugi.inで取引してる時、これに類似した状態になっているのを何度か発見した。
この状態で、予測市場における予測値として妥当なのは、最後の取引時の価格の20Pなのか、それとも気配値の9P〜10Pなのか。
さらに問題なのは、この状態だと、「高い」「低い」ボタンが実質機能しないんだよね。20Pだとだれも低いと思わないから、買い注文が入らない。逆に高いボタンは、高すぎて設定される額が18Pとかになって、既存の買い注文に届かない。
だから高い低いボタンが押されても約定が発生せず、値段も変化しないまま。
銘柄ごとに、「今持っている証券は何Pで売却する」と必ず指定させる。
とにかく板が薄いので、個人のちょっとした注文で大幅に価格が変動する。
板を厚くするために、参加者が所持する証券には、必ず売却予定価格が設定されるようにする。
証券を購入した参加者は、その証券の売却注文を常に出しっぱなしにすることになる。
取引額制限のルール
取引額の制限は、銘柄ごとに設定する。
ある銘柄に対して、売り注文が10株入ってたとする。その状態では、参加者1人につき、その銘柄の証券を、売り注文の1/5の2株まで購入できる。
もしその状態で10株成行買い注文を出すと、そのうち2株が約定し、残りの8株は待ち状態になる。一定時間経過すると、制限がリセットされ、待ち注文8株の中から再び2株が約定する。
売り板の注文を一人で一気に全部買っちゃうとか、そういうことが起きないようにすべき。
単元を作る
価格が100Pの証券を10株買って、200Pで売ると、1000Pの利益
価格が1Pの証券を100株買って、2Pで売ると、100Pの利益
当然前者のほうが楽に利益を生むので、前者に取引は集中する。
現在、注文株数の制限が100株になってるけど、これを外すか、それがダメなら単元を作って取引単位を大きくするべき。
もっと市場をたくさん作る
いかに予測市場でポイントの損得を争っても、使い道が数年に1回の選挙の時だけじゃ、損得の重みが軽すぎる。ポイント投げ捨てても痛くない。
shuugi.inで稼ぐポイントの需要は、「稼いだポイントを他の予想市場に使いたい」って所から生まれるんだから、スポーツの勝敗予測とか、売上予測とか、もっといろんなジャンルの市場をたくさん作って需要を喚起しないといけない。そして
きちんと精算する。
精算がない市場は害悪なので排除する。
きちんと精算がなされない予測市場は、料理を注文すると時々生ゴミが運ばれてくるレストランと同じ。悪臭で人が近づかなくなる。
精算を参加者任せとか絶対にしちゃいけない。
でかいポータルサイトに取引所を作る
yahooズバリ予想とか見ると、予想の需要は普通にたくさんある。参加者が少ないのは単に知名度が低いだけ。たとえ何かの拍子に知名度を獲得しても、まともに管理できないんじゃ、あっという間に忘れ去られる。
だったら常に人が集まるポータルサイトに取引所を作って人の流れを常に確保するのが理想。
shuugi.inとkouna.ruは統合する
ただでさえ人が集まらないといけない予測市場を分散させる意味は全くない。コンテンツは統合して、どちらか潰してもう片方への誘導ページにすべき。