今週のファミ通の「テラオ」に出てくる台風について。
台風マニアとしてはたとえ無粋と言われようとも突っ込まざるをえない
気圧が低すぎる
劇中で小笠浦の近くに停滞してる台風の諸元は以下の通り
- 位置…小笠浦の南南東80km
- 最大風速30m/s
- 中心気圧945hpa
- 移動速度4km/h
この中で劇中の描写もあわせておかしい所を挙げると、中心気圧が低すぎる。と言う点。理由は以下
- 最大風速30m/sと中心気圧945hpaは矛盾する(後述)
- 台風の中心から80kmならもうほとんど直撃状態。
- その中で石原先生と蓮沼先生は豪雨の中傘をさして外を歩いてる。
- 正しいのは最大風速30m/sのほう
よって間違ってるのは中心気圧945hpa。
中心気圧945hpaとは
台風の中心気圧と最大風速はかなり相関が大きい。風速がわかれば中心気圧もだいたい決まる。
風速30m/sの台風の妥当な中心気圧はだーいたい975hpaってところ(適当)
逆に945hpaだと、最大風速は45m/sは出る。45m/sはヤバイ。本土直撃だと死者が出るレベル。
中心気圧945hpaの台風が直撃したらどうなるか
普通の住居なら屋根が飛ぶ。自宅の近所の家でもそれクラスの台風が直撃したときに屋根が飛んだ。まぁ小笠浦は台風直撃に慣れてるだろうからそのくらいで屋根が飛ぶってことはないんだろうけど、少なくとも台風の中で傘差して歩くのはまず無理。
移動速度4km/h
別にこれはおかしくない。同じところに丸1日居座るとか台風にとっては余裕。一度通過したところにくるっと回って戻ってくるとかもあるし。ていうかこの台風自体テラオのちからによるものだし。